ニュース

球団ニュース

TOP > ニュース > 球団ニュース

チームニュース

ニュース一覧

「JERA セ・リーグ2025優勝」共同記者会見
2025年09月08日 更新

7日(日)、JERA セ・リーグ2025の優勝が決定し、藤川球児監督、中野拓夢選手、石井大智選手、佐藤輝明選手、才木浩人選手、近本光司選手が共同記者会見を行いました。

以下、会見より

藤川球児監督

―チーム2年ぶりで、自身監督として初の優勝ですが、今の気持ちは。

今ですか。今、頭真っ白ですね。グラウンドから少し距離を置いて、何か、選手たちの表情を見るとですね、選手たちの方が慣れているというか、本当に心強い選手たちでしたね。

―場内インタビューでは第一声で「選手たちが強い」と。

秋季キャンプ、昨年11月に、ここにいる佐藤(輝)も中野も来てもらったんですけども、そこでチームの方針を伝えて、『凡事徹底』と『没頭する』というところを2人に、リーダーシップを持ってキャンプに来てもらってですね、その中で佐藤がサードのノックを受ける、毎日特守を繰り返す。中野が打撃の鍛錬を積む。それにほかの選手たちがついてきてですね、テーマを2つ掲げていたものが、今日までチームとして確実に、地盤に、基盤としてあったので、エラーの数(の少なさ)だったり球際の強さが出たのは、この2人がキャンプで2人がみんなを引き連れてくれたおかげだ、と。春になったらほかの主力のメンバーたちも来たんですけれど、本当に先頭を切ってみんながやってくれました。

―甲子園の真ん中で胴上げをされているときの景色は。

自分が現役引退のとき、あまり現役のときの話をするのはどうかと思うんですけど、コロナ禍で、そういったことがかなわなかった中で、何年後かに、まさかこういう形で、とは思わないし、ここにいるメンバーもそうだし、岩崎もそうだし、いろんな選手とともに現役をやってきて、『あとは頼んだぞ』と、そのひと言で現役を終わっていたんですけど、まさか自分が指揮を執ることになり、みんなの力を借りるといいますか、そんな形で今日を迎えられるとは思っていなかったですね。

―選手としての優勝とはまた違った気持ちですか。

そうですね。リーダーシップを取って戦いをするというのは、ゲームの4時間なんですけど、選手たちには『力を貸してほしい』と。自分たちは、選手たちは、『現役生活を輝かしいものにするために努力してほしい』と。ただ、『ゲームが始まって4時間は全力でチームのために尽くしてほしい』と言ったんですけど、本当に中野の犠打に表れるように、献身的に、自己犠牲というものは選手たちに、身についていましたね。

―NPB史上最速優勝という"おまけ"つきでした。

やはり、選手たち個人個人が伸びようとする姿と、それとチームでプレーするために必要な自己犠牲という、この両立。その中に『凡事徹底』というものがあってですね、現役選手というのは、決して自分だけのプレーではない。それから、チームだけのものでもない。その間をいってくれた。自分はその間をコントロールしていたんですけど、本当にみるみるうちに組織が強くなっていって、気づけば、選手たち、コーチたちを含めて自分たちで走っていましたね。

―球団創設90周年で、周囲からの期待の高さも感じていたと思いますが。

もう周りの声はいつも、現役のときから、多種多様な声が飛んでくるんですけども、常に自分たちが動かない、と。感情の揺れ動かないチームを作るということは伝えていましたから、まあそれをやってくれましたね。全く、選手たちの感情は揺れ動かなかったです。

―引退後はチームを外から見られていましたが、その時期を思うと今の状況はどう見えていますか。

今はやっぱり、非常に、結果も出て、選手たちの志も高く、気持ちも高い状態にあるんですけれど、また新たに戦っていくと、心が削られたり、コンディションが少しでもくずれていくと、気持ちの浮き沈みが出てくるんですけど、その辺りを自分でコントロールできるようなベテラン選手たちも、大山だったり梅野だったり、そういう選手、岩崎も含めてですね、そういった選手がまたもう一つ上の世代でいるということで、すごくいいチームバランスで、タイガースはいまあるといういうことですから、世代間を含めてですね、本当にいま、素晴らしいチーム状態にあるチームを預からせていただいたな、と。それに尽きますね。

―シーズン中に選手たちに言い続けてきたことや意識づけをしていたことは。

いえ、もう自分からはなくてですね、自分は藤本総合コーチであったり、安藤投手チーフコーチを通してですね、伝えて、その言葉が、その2人がかみ砕きながら選手たちに伝えていきながら、その選手たちの理解力と進み具合というものを、様子をみるという形で、みさせていただいたんですけど、もう本当に、みるみるうちにそのスピードが速くなって、教えられることの方が、逆に多いのが今かもしれないですね。

―連日、満員の観衆でしたが、改めてタイガースファンにメッセージをお願いします。

いや、まだまだ、もっと入れればいいし、もっとたくさんの声があればいいと思いますけど、今日は本当に、"間"がない満員でしたね。すごく、その光景は忘れることができないかな、と思います。

―優勝がこれだけ速く決まると、ファンはポストシーズンまで間が空いて心配もしますが。

『放っておいてくれ』という感じですね。『今日は楽しませてください』と。この日のために選手たちを引き連れて、毎日4時間、時間を借りましたから。24時間ですね、借りましたから、この時間だけは放っておいてください。あした(8日)も休みだし、はい。

―最後に、祝勝会では選手にどんな言葉をかけたいですか。

まあ、事故の無いように、風邪をひかないように、それから、テレビ越しにいるファンの方々に向けて、僕もあとから映像を見返したいな、と思うので、いまの若者の楽しみ方を教えてほしいな、と思います。

中野拓夢選手

―選手会長としてチームを引っ張っての優勝、今の気持ちは。

率直にうれしいですし、自分がチームを引っ張れたかどうかは分からないですけど、昨年の悔しい気持ちもあった中で、今シーズンは何としても、個人としてもやり返してやる、という気持ちでシーズンに臨んでいたので、その結果、チームを引っ張る先頭として、チームを引っ張れたことはよかったかな、と思います。

―交流戦では連敗もありましたが、連勝もあり、シーズン後半戦では怒涛の勝利の積み重ね。チームの雰囲気はどうでしたか。

本当に、先輩方がいい空気を作ってくれて、自分たち後輩がやりやすい環境を作っていただいたおかげで雰囲気良くできていますし、それはもちろん藤川監督を含めて、みなさんと風通しが良く、言いたいことも言えますし、その辺のコミュニケーションのやり取りがしっかりとできているからこそ、チームもうまく回って、いい雰囲気でいけたかな、と思います。

―2年前はウイニングボールをつかみましたが、今日は意識しましたか。

正直、ありましたね。でも、(打者が広島の)秋山さんだったので、『フライは飛んでこないかなあ』という気持ちがあったんですけど、(中堅の)近本さんのところにボールが飛んで行ったので、『悔しいな』と思って見ていました。

―打撃は昨季よりも向上しましたが。

もちろん秋季キャンプからいろいろと、コーチを含めて自分も指導をしていただいて、自分自身もある程度、形というものができてきて、シーズンに入って自信を持ってバッティングもできるようになったので、そこは手伝っていただいた方に感謝をしたいな、と思います。

―二塁での守備も再三の好守がありました。

本当にもう、投手が打ち取った打球を確実にアウトにするということだけを考えて守っているので、あまり(投手を)助けられたというプレーはないですけど、常に『投手のために』ということを考えて守っています。

―ビールかけでは乾杯の発声もありますが、どんなことを話そうか考えていますか。

全く考えていないですけど、一昨年は近本さんが流れで『バモス』という形で言っていたので、今年はどうなるか分からないですけど、しっかりと盛り上げながら、いい雰囲気の中で始められたらいいかな、と思っています。

―最後にファンへメッセージを。

毎日、熱いご声援をいただいて、すごく選手の力になりましたし、まだまだシーズンも残っていますので、最後までタイガースらしい野球を見ていただければいいな、と思います。

石井大智選手

―優勝が決まった心境は。

すごくホッとしています。

―大活躍のシーズンでしたが、ドラフト8位入団からいまここにいることは想像できましたか。

想像を超えている部分と、想像できている部分とありますけど、数字的にはよく出来すぎてしまっているなあというところは感じますけども、まだまだ自分には伸びしろがあると思っているので、そこに向けて、今後、CS(クライマックスシリーズ)、日本シリーズ、また来年のシーズンに向かって、また考えていきたいな、というところですね。

―今季は連続試合無失点のNPB記録を更新し、連続イニングも藤川監督にあと「⅔回」と迫っており、充実したシーズンなのでは。

はい、そうですね。昨年を経験して、今年、また難しい部分が出てきて、というところで、本当にいまの、捕手陣を含めて、(藤川)監督もコーチも、そういう自分の悩みも聞いてくださって、そこに対して自分も毎回、できるベストの準備をして試合に臨もうとしているので、運もあると思いますけども、そこが少なからずつながっているからだと思うので、周りにすごく感謝しています。

―藤川監督の記録を抜いたシーズンにもなります。

いや、でも、はい…、時代も違えば戦っている選手も違うと思いますし、比較することは難しいんじゃないかなと。数字だけでしかないなあというところは思うんですけど、すごく畏れ多いところではあります。

―2年前の優勝と気持ちの違いは。

2年前は18年ぶりというところだったので、そこを経験せず迎えましたので、今年に関しては、正直、昨年以上にはそんなに緊張はしていなかったですけど、(優勝を)達成して、本当にホッとしています。

―ファンへメッセージを。

本当にいつも、熱い声援をありがとうございます。そしてタイガースファンのみなさん、優勝おめでとうございます。

佐藤輝明選手

―4番として大活躍のシーズン、今のお気持ちは。

いやもう優勝できて、ホッとしています。

―一昨年の優勝と今回の優勝、感じるところの違いは。

いろいろ違いはあるんじゃないですかね、その18年ぶりという重みもありましたし。昨年の悔しさもあって勝てたので。そういう意味で今年はうれしいです。

―キャリアハイの記録も出てきています、ご自身の成績については。

うーん、まあ、でも、今までの積み重ねが生きて、まあ、ここまで来られたかな、とは感じています。

―ご自身の中ではどんな要因が。

変わるときはきっかけ一つで変わるんですけど、その変わるためにはやっぱり積み重ねというのが絶対に必要なことだと思うので、今までいろいろやってきてよかったです、はい。

―このあとのシーズンはタイトル獲得をファンも期待していると思います。

うーん…もうね、楽しみながら、はい。一打席一打席、残りを楽しめればな、と思います。

―特にプレッシャーはないですか。

プレッシャーですか?(笑)。いやもう、優勝できたので。あとは楽しむだけかなと思います。

―このあとは2年ぶりのビールかけもあります。意気込みを。

意気込み!?(笑)。いや、もう、本当にけがなく、風邪をひかないように、はい。若者らしい楽しみ方をみせたいと思います、はい。

―最後にファンにメッセージを。

本当にいつも応援ありがとうございます。今日もすごい声援でしたし、テレビ、ラジオで応援してくださっているみなさんもそうですけど、まだ(試合が)残っていますので、最後まで応援していただければと思います。しっかりと楽しんでもらえるプレーをしたいと思います、ありがとうございました!

才木浩人選手

―エースとして投手陣を引っ張っての優勝、今の気持ちは。

そうですね、まあ、ホッとしているところと、自分だけじゃなく他の先発、村上を含め、みんなで重ねてきたことなので、やっぱりうれしいですね。

―2年前と同じ優勝が決まる日の先発でした。

もう一昨年を経験しているので、どういう雰囲気かなというのはだいたい想像がついていましたけど、でも、やっぱりこう、特別な日というか、周りの出す雰囲気が少しいつもと違うなということは感じていたので。でも、いつも通り、自分のピッチングでいけたらいいなと思ってマウンドには上がっていました。

―今季の安定した投球を振り返って。

安定していますかね?どうですかね?(笑)。まあ、そうですね、ちょっと自分の中でもまだまだ良くできるなあ、という部分もたくさんありますし、納得できる部分の方が少ないかなというのは自分の中で思っているので。まだまだこれから、今年だけじゃなくて来年再来年とどんどん成長できるように、今年の経験として生かしていけたらいいかなと思っています。

―このあとはタイトルも狙える位置にいます。

そうですね、そこは本当に結果の部分なので。自分一人でというよりは、本当にみんなと頑張っていきたいなと思いますし。楽しんでじゃないですけど、一つ一つを積み重ねた結果、そういうタイトルが取れたらいいと思うので。しっかりとこれからの登板も楽しんで投げられたらと思います。

―リーグ屈指の投手陣をどうみていますか。

いや本当に、先発陣もリリーフ陣も強いなと思いますし。特に僕は先発していて、途中でマウンドを降りて、残りをリリーフの方に任せるというときに本当に安心感がありますし、ほかの日の試合を見ていても、先発のみんながすごく安定しているし、『強いな』という言葉が似合うかなと思うので。やっぱりこういうチームの中で自分もピッチャーとして一緒に戦えているというのはすごくうれしいなと思うし、すごく誇らしいなと思います。

―最後にファンへメッセージを。

いつも本当に熱い声援をありがとうございます。一応ひと区切りはつきましたけど、まだまだシーズンは続きますし、CS、日本シリーズとあるので。これからも熱い声援を続けてもらいながら、ワクワクするようなプレーをみせられるように頑張りたいなと思うので。これからも応援よろしくお願いします。

近本光司選手

―今の気持ちを教えてください。

2年前と前回と同じで、本当に優勝が決まってホッとしている気持ちです。

―ウイニングボールが飛んできました、あのときの気持ちは。

その前からセンターフライが飛んできて『ああ、これがウイニングボールだったらなあ』って思いながら、捕っていたんですけど、まさか自分のところに飛んでくると思っていなかったので、まあそれを存分に味わいながら楽しんでいたなあと思います。

―2位を大きく引き離しての優勝、要因は。

うーん…、まあ、それは監督が答えてくださると思うので、僕が答えるものではないかなと思います。

―試合を戦っていく中でチーム内の雰囲気は。

本当に全体のバランス、投手、野手を含めて、コーチ、監督、スタッフ、本当にコミュニケーションを取れていますし、モチベーターというのもすごく要所要所で機能していただいているので。そういった意味でチームとして、組織としてうまくマネジメントできた今年だったのかなと思います。

―チームの先頭で打席に立つだけに、シーズンを通して意識したことは。

そうですね、本当に今年は後ろに任せられる人がたくさんいるので、僕はなんとか塁に出てチャンスメークをできるかだと思っているので、その機会をできるだけ多くつくりたいなと思って打席に入っていました。

―2年前のビールかけでは発声を。どんな発声を期待していますか。

僕もいろいろ考えてはいたんですけど、その場の雰囲気だったり流れだったりがすごい大事だと思うので。中野もたぶん考えてはいるとおもんですけど、今年のチームのキーワードだったりとか、前回だったらバモスというのがあったんですけど、今年はそれが選手の中ではなかったので、それはその場のノリと流れで中野がうまく話してくれると思います。

―中野選手、プレッシャーですね。

中野「いや、やめてほしいですね、プレッシャーかけられるの(笑)」

―最後に近本選手、ファンへメッセージを。

今年もたくさんの応援ありがとうございます。今年残り10何試合、優勝の余韻を感じながら、チーム含めて皆さんと楽しんでけがなくシーズンを終えられるように頑張っていきます、ありがとうございました。